30代の不妊治療ブログ⑥ 2人目妊活問題

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30代の不妊治療

こんにちは。久しぶりに不妊治療トピックでの更新です。

以前「ワンオペ育児、始めました:生後1ヶ月の振り返り」でも触れたように、我が家で今ペンディングになっている最大の意思決定事項が2人目の子どもをどうするかという問題です。

目次

2人目妊活タイミングの難しさ

1人目を無事出産して考えるようになったのが、我が家は最終的にどんなメンバー構成を目指すのか?ということ。不妊治療中はそもそも「わたしは一生子どもを産めないかもしれない」という気持ちで2人目を考える余裕など一切なかったのですが、いざ1人生まれると次は最終的にどういう家族にしていこうかということを少しだけ考えられるようになりました。

それでも子どもが欲しいと思った次の日に妊娠できるわけでもなく、外部的にもたくさんの要因が絡む中で今わたし自身が悩んでいたり考えがまとまらないトピックが4つ。

  • 長女あるある悩み
  • 子連れで通院ができるのかどうか
  • キャリア構築とのバランス
  • お金問題

どれも現時点では解決策というか打開策を見つけられておらず、自分の希望、夫の希望、各種制約たち、を整理した上で次の行動を決めていきたいなあと思っているところ。

もちろん今わたしの横で奇声を発しながら寝返りに奮闘し、離乳食のおかゆには大変渋い表情を見せる愉快な娘の他に何も望むものはないという気持ちもある。過去を振り返っても、不妊治療中はあまりの治療のつらさと希望の持てなさに「我が子は1人いてくれたら充分」と思っていた。妊娠期間はつわりのしんどさに「二度とこんな目には逢いたくない」と固く心に誓ってもいた。

それでも同世代の家族というのはかけがえのない存在だし、わたし自身にとっても妹の存在はとても大切なので、娘も兄弟がいる方が楽しいか?とも思ってしまうし・・。

そもそものゴールというか目指したい家族の姿(メンバー構成)がはっきりしないので、答えもなかなか出せないのだけれど、今この瞬間にモヤモヤと悩んでいることについてボヤいてみようと思います。

長女の悩み

何を隠そう(?)長女なわたし、昭和脳全開な親からは「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい」「妹に優しく」と言われて育ち、結果として妹が大嫌いな幼少期を過ごすことになりました。今は妹大好きでむしろ鬱陶しがられているものの、かつては本当に妹が憎くてひとりっ子の友人が羨ましかったほど。

大層可愛げのないひねくれた子だった自覚があるので、仮に2人目を産むことがあっても自分が言われて嫌だったことは絶対に自分の娘には言わないと決めています。

ただ、あまりに親を反面教師とした結果今度は第2子に対して不当にキツく当たってしまったりするのも怖い。とにかく、自分の中で未だに消化できていない問題に当時とは異なる立場でまた関わることになるのは本当に恐ろしい。治療やらキャリアやらも要素として考えてはいるけれど、結局これが一番の悩みかもしれない・・。

さすがに過去のこととは言え妹がいなければよかったと思っていたことは夫にも言えなくて、とにかく娘が可愛いのでつわりでこの子の成長をしっかり目に焼き付けられなくなるのは嫌だな〜と伝えています。これは嘘ではないのだけど、そんなに綺麗な話でもないのが本当のところ。

子連れ不妊治療クリニック通院の是非

じつは今回の記事を書こうと思ったのは、Twitter(未だにXからTwitterへの再改名の可能性を信じている悲しき生き物・・)で子連れ不妊治療クリニック通院についての議論を見たことがきっかけ。例によって議論を超えた誹謗中傷合戦みたいになっていたので、絶対にこの件でTwitter上では意見を述べまいと決めて静観しました。

結論から言うと、わたしは子連れ通院について「クリニックの方針が全て」と思っています。クリニックが是としているのならそこでは是なのだし、否とするなら間違いなく否。それ以上でもそれ以下でもない。

極論にはなるけれど、クリニックが子連れの受診を問題なしとしているにも関わらず子連れ患者を見かけてブチギレるのはファミレスで子連れにキレているのと大差ないよなあと感じてしまいます。クリニック側に万人を等しく受け入れる義務はなく、自分の客選びの基準は自分で決める権利がある。それが気に食わないのなら子連れ患者の受け入れを制限している他のクリニックを選べばよい。地方で他に選択肢がないとかの特殊事情は気の毒だけれど、少なくともその怒りの感情を子連れの患者に向けるのはお門違いというのが持論です。

しかし、ここからが難しいところで、わたしとてそれなりにしんどい思いをして不妊治療した身。子連れや妊婦に対して非常にネガティブな感情を持ってしまう人が一定数いることもよくわかる。その羨み、妬み、悲しみ、ひどいケースだと怒りや憎しみがどれほど深く鋭いものかも。こういう感情にはできる限り寄り添いたい。

そういうわけなので、結局わたしも不妊治療クリニックに娘を連れて行くことは絶対にしないと決めています。お世話になっているクリニックでは子連れ受診は時間指定があるので、その範囲であれば連れて行くことに何の問題もないのだけど、少しでも時間が押して本来「子連れ受診OK」とされている時間帯を過ぎたらと思うと・・。時間が押すのはわたしのせいではないし責められる謂われはないとはいえ、かつての戦友にあたる立場の人たちを傷つけたいわけでも怒らせたいわけでもない。

それに、やはり一切悪くない娘にまでネガティブな感情が向けられることは絶対に避けたい。要はお互いの自己防衛のために娘は連れて行かない、というのがわたしの出した結論です。

ただし、この方針が我が家の2人目妊活を大きく阻害していることは事実。次の通院日が前日、前々日くらいまで読めないこともある不妊治療の通院とその間の娘のお世話係確保(=基本的には夫、つまり在宅勤務か有休の取得が必要)を毎回ズレなく調整し続けることはほぼ不可能に近いだろうなと思う。やはりうまくいくイメージが湧かなさすぎる。

キャリア構築とのバランス

特に同年代の同志が2人目を諦めるのはこれが原因になっているケースも多いんじゃなかろうか。

わたしが不妊治療を経て第1子を出産したのが既に30オーバー、仕事もそれなりに楽しく色々と動ける&動かせるようになったタイミング。今から第2子を考える場合、採卵済みの受精卵を使ってall goes wellだったとしても治療に2-3ヶ月、激ヤバつわりに苦しむこと2-3ヶ月、その後の妊娠期間約8ヶ月、出産後1歳になるまで育休取得とすると丸2年仕事から離れることになる。正確には産休に入るまでは仕事を継続するけど、長女の時の経験からすると結局妊娠期間はずっと体調万全にはならない。正直生きている(+お腹の我が子を生かす)のに必死で仕事に向けるエネルギーのほうを制限せざるを得なかった。さらに言えば、産育休を終えた後すぐに夫婦揃ってギア全開で働けるわけではない。アウトソーシングに全振りしない限り、夫婦どちらかが労働時間を抑えて育児を担当する必要がある。

そして上記はあくまで不妊治療が最短ルートで進んだ場合。夫が毎回問題なく娘の面倒を見ることができて通院スケジュールが阻害されず、一度の受精卵移植で妊娠に至れるという超楽観的ケース。そもそも子宮を休ませるため出産後1年は妊娠を推奨しないと言われているので、治療を始めるにもあと半年は待ったほうがいい。

・・とか言ってたら次の出産もその後100%のギアでキャリアに戻れるのも一体いつになるのか見当もつかないし、うまいこと妊娠までたどり着ける保証もない不妊治療に娘を抱えて再度臨む覚悟も正直ない。

これが治療の必要ない夫婦であれば、運を天に任せることができたのかもしれない。もう一度妊娠できたらラッキー、できなければそれはそれで、というふうに考えられたのかも。特に妊娠のための努力をせず、それ以外の人生に集中しながらのんびりと待てたのかもしれない。

我が家は原因不明とはいえ一通りの不妊治療をして妊娠するまで1年かかった(もちろんその前から妊活自体は自己流なりにやっていた)から、次の子どもが欲しいならやはり通院するしかないと思うし、それには一定期間キャリアの優先度を落とす覚悟が再度必要になってしまう。主に、わたしが。

やはり2人目問題、難しい。

子育てとカネ問題

「政治とカネ」みたいに言ってみた。

お金の問題も子どもを持つ持たない、持つとしたら何人?系のトピックでは絶対に無視できない。

我が家は今現在の世帯収入で言えばそんなに悪くなく、夫婦2人であればそれなりに余裕のある暮らしができると思う。

しかし極細な実家x2で親族からの援助は一切期待できない(最悪のケースでは今後親の介護にお金がかかる可能性もゼロとは言えない)ことを考えると、我が家の財政はわたしと夫がこれから自力でいくら稼げるかに全てがかかっている。そんな中、子育てにおいて大学まで全て国公立に通わせても700-800万円、全部私立だと2,000万円程度「学費だけで」かかると知り、文字通り開いた口が塞がらなかった。

それでも娘1人であれば何とかできる。たとえ夫婦どちらかが大病で働けなくなっても娘を成人させるまでは恐らくしのげる。ただ、2人となると・・?学費だけで4,000万円?世の私立校へ複数人の子を進学させる親御様たち、すごすぎない?

・・とまあ色々言っているけれど特にお金問題に関してはわたしがかなりシビアに考えるタイプなので、ある程度は「なるようになる」「身の丈にあった暮らしを都度すれば良い」という考え方にシフトしてもいいのかもしれない。実家も実質価値ゼロとは言え広大な土地(山含む、ちなみに唯一の自慢は松茸が採れます)と家があるから、そこに住めば税金なんかを考慮しても今よりずっと住居費を抑えられる。学校もあれこれ選ばず国公立一本でも充分と言えば充分。日本の教育水準はそんなに捨てたもんではない。

それでもまさに四国の田舎で育ち、一念発起して大学進学とともに地元を離れ、東京の大企業に就職し、そこで出会う人たちの恵まれた生い立ちに少なからず衝撃を受けた身としては、やはり我が子にはある程度のレールを敷いてあげたい気持ちもある。何も知らなければ仕方ないけれど、そういう世界があると知った時わたしはその人たちの生まれた環境が欲しかったと思ってしまったから。それなのに自分の子に自分と同じスタート地点しか用意しないのは親としてどうなんだろうと考える。

やはりなかなか2人目を決断できそうにない。

2人目どうする問題 まとめ

うだうだとクダを巻いたものの、現時点で我が家は2人目についての最終方針決定は保留している状態です。採卵済みの受精卵も保管を1年延長したところ。出産後1年は子宮を休ませるべきという主治医の方針もあり、まだ行動を起こせるタイミングでもないので決断を先延ばしにしています。

1人目を産む、そのために行動を開始する、と覚悟を決めるまでに相当な時間を要したし、それは自分の責任なので仕方のないことではあるけれど、あと5年若かったらもっと気軽に決められたかなあと思うこともしばしば。人生の取捨選択というのはこうも難しい。

Sofia

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