30代の不妊治療ブログ③ 気をつけていたこと(生活習慣、メンタル編)

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不妊治療 気をつけていたこと

こんにちは。「30代の不妊治療①」「30代の不妊治療②」では妊活開始から体外受精で妊娠に至るまでの治療歴を振り返ってご紹介しました。

今回の記事では、実際に治療に取り組んだ1年の間に意識していたことや気をつけていたことを書いてみます。

既に不妊治療に取り組んでいる人、これから考えている人、身近に治療中の家族や友人がいる人に広く読んで頂き、「なるほどこういう考え方や取り組み方もあるのか」と思ってもらえたらと思います。

目次

過度な期待も制限もしない

しょっぱなからこれ?という感じですが、不妊治療に進むと決めた時、何から何まで自分を雁字搦めにしないと決めました。

検査で明確にダメなところがわからなかった上にそれまで自分の体を顧みてこなかったという自覚がある以上、数年単位の長期戦になることも覚悟していたし、体より先に心が潰れることが怖かったからです。

妊活に関しては根拠があるのかないのかわからない言説がそこらじゅうに溢れ、治療に苦しむ人たちを煽っているように見えました。そんなものにまですがり、消耗することは絶対に嫌だというのが妊活を始めてすぐに夫婦で決めた約束です。

あまり自分に色々と制限をかけてしまうと、「今周期は好きなものややりたいことをこれだけ我慢したんだから妊娠するはず」という変な期待につながってしまい、うまくいかなかった時の気持ちの整理が難しくなってしまいます。

妊娠発覚まではお酒もほどほどに楽しみ、食べたいものを食べ(炭水化物も揚げ物も制限したらメンタルもつ気がしなかった・・)、ヨガを続け、仕事の合間には旅行もし、できる限り平時の生活を続けるように心がけました。

葉酸、ビタミンDは欠かさず摂る

過度な制限はしないとはいえ、医学的に根拠があるとされているものについては従うべきです。

不妊検査の際、何か気をつけるべきことはないかと質問した時、唯一勧められたのが葉酸の摂取でした。逆に、気を揉んであれこれ巷に溢れる健康法を片っ端から試してキリキリするよりも、最低限葉酸だけは摂ってそれ以外はリラックスして臨めと。

これに加え、不妊検査の結果ビタミンD不足が指摘されたので、この2つは不妊治療の期間を通じてサプリで摂取を続けました。

湯船につかり、靴下をはく

これがどの程度妊活に良かったのか定量的な効果はわからないままですが、冷えは健康面でポジティブなことなど一切なかろうということで日常生活で負担にならない程度に温活もやりました。とはいえ実践したのはできる限りお湯を張って湯船に浸かること、寒い季節は靴下を履くことくらいです。

もともとかなりの冷え性だったので、大きく生活スタイルを変えない範囲でできることはやろう、くらいの気持ちで取り組みました。

一方、妊活戦士に人気のよもぎ蒸しや鍼に通ったりはしていません。どちらもリフレッシュの手段として元から大好きですが、妊活を目的として行き始めると泥沼な気がして避けました。自分よりはちょっとよく知ってる、でも医者未満、みたいなポジションの人に担当医と違うことを言われたりしたら混乱するだろうなあと思ったのも理由です。

ちなみに、サロンに通いはしませんでしたが、手軽に使えるよもぎ温座パットはポカポカしてとてもよかったので妊活関係なくかなりおすすめです。

Twitterに過度に依存しない

あらゆるソーシャルメディアの中でTwitterを最も愛し、時間を溶かしているわたしですが、妊活を始めてしばらくはそれまで以上にのめり込むことに。生理周期が近い方や同じ治療ステップの方のアカウントをストーカー並みの頻度でチェックしては一喜一憂する生活になってしまいました。

このような同胞の妊活アカウント、不妊治療アカウントには散々助けられた一方、眉唾では?と思うような情報や見ていてこちらのメンタルもやられそうなくらいネガティブな呟きが散見されるのもまた事実。

夫にも指摘され、自分を見失わないために、Twitterに関しては3つのルールを決めました。

  • 医師 > Twitter
  • 行きすぎたネガティブアカウントは見ない
  • 慶事を心から祝えなくなったらTwitterを去る

ひとつめは、担当医を信頼し、Twitterはあくまで参考程度にとどめること。論文のレファレンスにWikipediaは使えないように、自分の治療の参考にTwitter情報を優先するのはあまりに馬鹿げていると思ったからです。

もちろん毎回の診察時に気になることを全て聞けず、Twitterで追加の情報収集をすることもたくさんありましたし、そこで「こういうやり方や考え方もあるんだな」と勉強になったケースもたくさんありました。

それを次の診察で医師に質問・相談することはあっても、最終的には自分をいつも診てくれる担当医の方針に従いました。医師免許を持っている人にわたしのTwitterでの聞きかじりが勝るわけがない。

結果、しんどい時もありましたが1度の採卵と移植で妊娠に至れたので、担当医を信頼してついて行って良かったと思っています。

ふたつめのルールは、あまりに後ろ向きだったり他人(特に妊婦さんや子連れママ)を目の敵にしているアカウントは絶対に見ないこと。

自分より後に治療を始めた人が妊娠し、先を越されたと思ってしまう気持ちはとてもよく理解できます。でも、妊活は限られたパイを奪い合う椅子取りゲームをしているわけではないので、むしろ妊婦さんや子連れママにはその運にあやかりたいな〜くらいの気持ちを持つように心がけていました。

「赤ちゃんはママを選んでやってくる」みたいな迷信は一切信じないけれど、他人の幸せを憎む母親よりもポジティブな気持ちで自分を心待ちにしてくれる母親の方が我が子にとってもいいに決まってる、と思ったというのもあります。

最後に、自分よりも先に妊娠に至ったアカウントを祝えないと感じた時にはTwitterを離れること。2つめのルールとも重複しますが、自分がネガティブ思考サイドに闇落ちしそうだなと感じたらTwitterの辞めどきだと決めていました。

一時はどっぷり浸かりすぎて夫にも心配されましたが、自分で決めたルールの中で楽しく使うようにして以降、Twitterはやっぱりわたしにとって最強の居場所でした。

妊活に夫婦仲を壊させない

こちらの記事「30代の不妊治療②」でも書いたように、不妊治療の中で最もつらいステップがタイミング法でした。ここで一度夫婦仲が壊滅的に悪化したので、それ以降は妊活や治療で夫婦の関係がおかしくなる事態は絶対に避けるよう気をつけていました。

特に「察してほしい」はやめ、夫にしてほしいこと、やめてほしいことは必ず理由とあわせて説明し、納得してもらうように。お互いにとって初めて取り組む長期プロジェクトなので、相手の考えが見えなくなるのは当然のことです。察してほしいは一切通用しないということを自分にも言い聞かせていたし、夫にも伝えていました。

また、不妊治療を「夫婦で受ける治療」という意識を持つよう心がけました。

通院の回数、採血や諸々の処置、今月もダメだったと生理がきて真っ先に知ってしまう、などなど、不妊治療における負担はどうやっても身体的にも精神的にも女性側に大きくなってしまいがちです。

これを「わたしばっかりしんどい」と感じるのはもう仕方がない(というかその通り)と思いつつ、今の治療の状況や自分が辛いと感じていることなどは丁寧に情報共有して夫の当事者意識が薄れないように努力しました。それでも数ヶ月に一度は「何から何まで説明させるな、自分でググった上で質問してこい、傍観者でいるな」とブチ切れていたのですが・・

あとは、通院の日は夫婦の共通カードで好きなランチとデザートを食べていいことに決めました(夫には一方的に通達)。夫個人のカードを寄越せと言わなかっただけでも優しい妻だと思う。このルールは妊婦健診の日にも引き継がれています。

不妊治療中に気をつけていたこと まとめ

今回は実際に不妊治療に取り組んだ1年間、心がけていたことを紹介しました。

読んで頂いたように、実際あまり厳しい制限なども設けず、とにかくストレスを溜めすぎないようにというところを意識していたように思います。特に仕事は絶対に辞めたくなかったので、治療のストレスで退職せざるを得ない事態にだけは避けようと考えていました。

妊活や不妊治療には「XXしたから妊娠できる」というような一律のメソッドみたいなものはなく、それぞれの体の状態や治療の状況でそれぞれ向き合うべきものや改善すべきことは異なりますが、少しでも参考になれば嬉しいです。

妊娠を望む全てのカップルができる限りつらい治療なく赤ちゃんを授かることができるように願っています。

Sofia

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