産後クライシス待ったなし?産後最大の夫婦喧嘩を振り返る

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産後 夫婦喧嘩

こんにちは。娘も生後半年が過ぎ、わたしの復職も目前に迫り、いったんの節目として育児ブログ関連では何を残しておこうか考えていました。

たまにはキラキラママを装った文章でも書こうかとトライしては挫折したのち、最も闇の部分をぶちまけておくことに。産後最大の夫婦喧嘩について。キラキラママからの反動たるや。

目次

産後クライシスとは?

ちょくちょく耳にする「産後クライシス」、実は意外と古く、2012年にNHKが提唱したことが始まりなんだそうです。もっと最近出てきた言葉かと。出産がきっかけに配偶者間で迎える危機のことで、妊娠期には70%超の妻が「配偶者に愛情を感じる」と答えるのに対し子の0歳期にはそれが45%まで低下するという調査結果もあるそう。

数字などは「第1回妊娠出産子育て基本調査・フォローアップ調査」by ベネッセ次世代育成研究所に詳しいのでぜひ。このレポートの8-9ページ目はどの夫婦もお子さん誕生前に一度目を通しておくのが良いのではと思います。

我が家も例に漏れず、夫への愛情がゼロどころか氷点下まで落ち込みそうになった喧嘩が一度だけありました。

産後のジェットコースターメンタル

わたくし、強靭なメンタルを唯一の自慢として生きてきました。

もちろん人生山あり谷あり、落ち込んだことも怒りに震えたことも何度もあります。でもそれをあまり気に病まないタイプというか、自分のコントロールが効かない領域で起こることに一喜一憂しても仕方ないと思えるタイプ。自分でどうにかできること以外、他人の行動や感情、天変地異、運みたいなものには最初から期待をしないというスタンスで生きてきました。鋼のメンタルというより柳のメンタルというのが自己評価です。

ちなみに妊娠中に読んでとてもスッキリした本がこちら。楠木建さんの「好きなようにしてください」と「絶対悲観主義」。

彼は仕事に対する心構えとしてこの絶対悲観主義を提唱?しているのですが、これがとてもいい。仕事は誰かのためにやるものであって、その価値提供の相手はコントロールできない(例えば、かのイーロンマスクであっても顧客に無理やりテスラ車を買わせることは不可能)。自分の思い通りにはいかない。という考え方で、わたしはこの考え方を仕事以外でもよく適用しているんだなと腑に落ちました。

でも恐ろしいのは、30年この精神でやってきたのに、産後はその基盤が全て崩壊したこと。親の無神経な物言いがいつも以上に気に障ったりするのは序の口で、昔好きだった人を思い出してわんわん泣いたりしてた。シンプルにやばい。

その状態で24時間一緒にいる夫に腹が立たないはずがなく、ひどい時は一挙手一投足が気に食わず、夫の顔も見たくなければ声を聞くと動悸がする状態でした。シンプルにやばい(再)。

制度上結婚していても、子どもがいない限り相手選びを間違ったなと思えば即やり直しがきくのですが、子どもが生まれるとそうもいかないということがようやくずっしりきたのだと思います。正確には子どもがいたって離婚はできるのだけど、命を生み出してしまった以上、その責任は一生二人で負っていく必要があるという事実に打ちのめされたというか。そんな大きな責任を共に負うバディになぜこいつなんかを選んでしまったのだろうと。

ちなみに同時期に妊娠出産を経験した親友は、妊娠中過去の元カレたちや好きな韓国アイドルが順番に夢に出てきたらしい。「本当に今の旦那でええのか?」と本能に問われている気がしたと言っていました。妊娠してから問われたってもう遅いけど、わたしに至っては産んでようやくそこに気がついたという感じでしょうか。

今思うと妊娠中やたらと大谷翔平が夢に出てきたの、単に報道でたくさん目にしたからだと思ってたけどあれも本能の訴えだったのか・・?ちなみに大谷翔平とクラスメイトで一緒にキックベースしてる夢がとってもよかった。キックベースもめっちゃ上手でしたよ彼。

産後一番の夫婦喧嘩

産後の1ヶ月前後はもう明らかにホルモンバランスがおかしくてメンタルぐっちゃぐちゃだったのですが、我が家での一番の大喧嘩はそれよりも後にやってきました。最初の1ヶ月は寝不足もひどかったので、ふたりとも喧嘩する暇があったら寝たかったんだと思う。

喧嘩のきっかけは、「ミルクって次どのタイミングで量を増やせばいいんだっけ」という夫の些細なひと言。それミルクの缶の蓋に書いてあるし、ググれば出てくるし、何?もしかして娘の月齢忘れた?という気持ちがそれまで積み重ねてきた不満に引火して爆発し、大喧嘩(というか一方的にわたしが怒り狂う)になりました。

夫もそれなりに自分で考えて動いていたつもりかもしれないけど、わたしには全くそう思えないという不満が積もりに積もって怒りに変わった感じです。例えば夫はその日の大まかなスケジュール、着せる服、あげるミルクの量とタイミング、昨日までの排泄の状態、諸々の情報が全て整理されてやるべきことが決まった後は動けるんですよ。お着替えもミルクあげもおむつ替えも、ひとつひとつの作業に何も不安はありません。

でも、その日にやっておかなければいけないことや寝かせたい時間を統合してスケジュールを決めたり、気温やお出かけ先のことを考えて着る服を決めるという点で夫は戦力になっていなかった。わたしにとってはこの部分が一番頭を使うし疲れるので、イーッとなった感じです。育児なんて何もわからないスタート地点は同じなのに、なぜわたしが何から何まで調べ上げ、取捨選択の上で意思決定する責任を全て負っているのだろう?と。

きっかけになった夫のひと言は本当に何もわからないからわたしに全部聞こう!というわけでもなくて、恐らく独り言に近い感じだったのだろうと今は思えるのだけど、当時は本気で腹が立った。「この家には手は4本あるかもしれないけど、脳は1つしかない」ということに絶望したし、心底嫌になりました。

わたし自身ややモラハラ気質を持っていると自覚しているのですが、この喧嘩では本当に思いつく限りの罵詈雑言を夫に浴びせたと思います。道端で突然遭遇する嫌なおっさんに瞬発力高く反撃できないことが悩みですが(小さい)、この時ばかりは夫に対する怒りが瞬時に頂点に達し、それをあらゆる語彙を尽くして言語化できました。指示待ちの手足はわたしの家には要らないし、これで逆ギレされるなら離婚でいいと思っていたし。

情報を集め、取捨選択し、最終方針を決定することと、決まった方針に従って作業に従事すること、この2つの仕事は企業だったら同じ役職じゃないですよね?入社日は同じなのに、わたしが役員の仕事をやってる一方で夫がいつまでも新入社員気分でピヨピヨしてたらそりゃ腹も立ちます。

なんだかんだで本性を隠してきたわたしが初めて本気の怒声を浴びせたので夫もことの重要性を理解したのか、反論の余地もなかったということなのか、その喧嘩以降だいぶ行動が改まりました。その後は大きな喧嘩もなく、ちょっとした小競り合いは繰り返しながらも毎日楽しく過ごせています。たいていのイラつきは娘のニマッと笑う顔とかへんちくりんな寝相を見たら忘れられるのよねえ。そう考えるとあのひと言がいかに許せなかったか、不満が限界を迎えていたか、よく分かります。

とにかくこの「お互い働きながら家庭も回していくには脳みそが2つ必要」という観点はその後も折に触れて夫には伝えており、ここは復職前にも改めて認識をすり合わせておきたいなと思っています。

産後に読んだ本で参考になった「デュアルキャリア・カップル」でも一貫して夫婦間の対話が促されていたし、これからも面倒がらずにしっかりと相手に向き合い続けたい。

今のところ「配偶者といると愛していると実感するか?」の問いにはYesと答えられそうだけど、この先もまだ何回かは大きな谷にぶち当たるんじゃないかなあ。結婚した以上、夫とはずっと仲良くいたい気持ちはあるし、そこは夫も同じだと信じているので、ぶつかり合いたまにお互い削り合いになったとしてもどうにかやっていきたいなという気持ちです。

Sofia

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